川村 弥樹男の他愛もない日々の暮らし

東京・長野・神戸を拠点に暮らす日々の出来事を綴っています

仕事の合間に切り取った、20年ぶりの福岡

20年ぶりに、福岡県福岡市を訪れました。
前回この街に来たのは2005年頃、仕事で足を運んだのが最後だったので、気づけば随分と時間が経っています。今回の訪問も観光ではなく、お仕事での滞在。それでも、こうして福岡まで呼んでいただけたこと自体がとてもありがたく、素直に感謝の気持ちでいっぱいです。

残念ながら、ゆっくり街を歩いたり名所を巡ったりする時間はなく、動けるのは仕事の合間のほんのわずかな時間だけ。けれど、その限られた時間の中で目に入った景色や、ふと感じた福岡の空気は、20年という時間の重なりもあって、思った以上に心に残るものがありました。

今回は、そんな“仕事の合間に切り取った福岡”の記録です。

福岡空港

福岡空港

東京の羽田空港から飛び、福岡空港に降り立ちました。
久しぶりの福岡空港は、羽田と比べるととてもコンパクトで、その分、動線が分かりやすい印象です。到着してから「さて、どう移動しようか」と迷う時間がほとんどないのは、地方空港ならではの心地よさかもしれません。

福岡空港

福岡空港

福岡空港の大きな特徴のひとつが、空港と市内の距離の近さ。空港直結の地下鉄に乗れば、博多や天神といった主要エリアまではあっという間です。飛行機を降りてから市内に出るまでのスピード感は、改めて考えるとかなり魅力的だなと感じました。

地下鉄の駅を探して歩いていると、視界に入ってくるのは福岡県らしい広告やビジュアルの数々。食や街の魅力を前面に出したデザインに、つい足を止めそうになります。観光する時間はないと分かっていながらも、「福岡に来たんだな」という実感を、こうした一瞬一瞬がしっかりと与えてくれました。

ホテルオリエンタルエクスプレス福岡天神

ホテルオリエンタルエクスプレス福岡天神

今回宿泊したのは、ホテルオリエンタルエクスプレス福岡天神
ホテル選びの基準はとてもシンプルで、今回訪問する企業からとにかく近いことが最優先でした。移動時間を極力減らし、仕事に集中できる環境をつくるためのチョイスです。

部屋で作業をすることも想定して、できるだけ新しいホテルを選びました。建物も内装も新しく、清潔感は申し分なし。ただ、この時期特有なのか、宿泊している方のほとんどが外国人観光客で、ロビーや廊下は思っていた以上に賑やかでした。時間帯によっては、少し落ち着かないなと感じる場面もあります。

ホテルオリエンタルエクスプレス福岡天神の一室

ホテルオリエンタルエクスプレス福岡天神の一室

それでも、立地の良さはやはり大きな魅力です。天神という場所柄、どこへ行くにもアクセスが良く、「拠点」として考えるととても使いやすい。
一方で、部屋に入ってみると、想像していたよりもコンパクト。仕事用の資料を広げて長時間作業するには、少し手狭に感じました。

早々に、「これは外で作業したほうが良さそうだな」と判断し、近くで作業ができそうなカフェを探しておくことに。こうして、福岡での仕事滞在は、ホテルと街をうまく使い分けながら進めていくことになりました。

 

部屋で作業する場所を探しに出かけようと準備をしていたのですが、ふと立ち止まってみると、思っていた以上に身体が疲れていることに気づきました。移動と仕事が重なった一日。無理にパソコンを開くより、まずは一度リセットしたほうが良さそうです。

 

そこで、気分転換も兼ねて日帰り入浴施設を探してみることにしました。ネットで調べていると、歩いて20〜30分ほどの場所に「みなと温泉 波葉の湯」という施設を発見。タクシーで行くことも頭をよぎりましたが、ちょうどお腹も空いていたので、途中で何か食べてから歩いて向かうことにしました。

須崎橋(福岡県福岡市)

須崎橋(福岡県福岡市)

川沿いに架かる須崎橋からの景色。昼間の青空と水面の静けさが印象的で、都会の中にありながら、少しだけ時間がゆっくり流れているように感じました。歩き疲れた身体に、この景色はちょっとした救いです。

 

Googleマップで見たときは「意外と近そうだな」と思ったのですが、実際に歩き始めると、これがなかなか遠い。普段あまり歩かない距離ということもあり、じわじわと疲労が溜まっていくのを感じながら進みます。

 

みなと温泉 波葉の湯

みなと温泉 波葉の湯

ようやく辿り着いた「みなと温泉 波葉の湯」。和の雰囲気を感じる落ち着いた外観で、到着した瞬間に「来てよかった」と思わせてくれました。歩いた分だけ、温泉への期待も自然と高まります。

博多ポートタワー

博多ポートタワー

帰り道、ふと見上げると博多ポートタワーがライトアップされていました。赤く照らされたタワーが夜空に浮かび上がり、昼間とはまったく違う表情を見せています。観光する時間はほとんどない今回の滞在ですが、こうした一瞬の風景が、福岡に来たという実感を静かに残してくれました。

仕事の合間に歩き、温泉に浸かり、夜景を眺める。
予定外の寄り道でしたが、この時間があったからこそ、翌日に向けて気持ちも身体も整った気がします。



みなと温泉 波葉の湯でしっかりと身体を温めたおかげで、溜まっていた疲れがすっと抜け、その夜はホテルに戻って久しぶりにぐっすりと眠ることができました。出張中はつい気が張りがちですが、眠りの質が変わるだけで、翌日のコンディションがまったく違います。

 

ホテルオリエンタルエクスプレス福岡天神の朝食ビュッフェ

ホテルオリエンタルエクスプレス福岡天神の朝食ビュッフェ

翌朝は、ホテルの朝食をいただくことにしました。

 プレートには、新鮮なサラダとフルーツを中心に、スープとコーヒー。派手さはありませんが、出張中の身体にはちょうどいい内容です。外食が続きがちなタイミングだからこそ、こうした軽めでバランスの良い朝食がありがたく感じられました。短い時間でも、きちんと栄養補給をして一日を始めるだけで、仕事への集中力も変わってきます。

 

朝食を済ませたあとは、いよいよ仕事モードへ。

クライアントのオフィス

クライアントのオフィス

限られた滞在時間の中で、やるべきことを整理し、ひとつずつ片付けていきます。出張中は「時間がない」ことが前提なので、迷いなく手を動かすことが何より大切。環境が変わっても、いつもの仕事道具と画面を前にすると、不思議と落ち着いて作業に集中できました。

 

酔灯屋 天神店

酔灯屋 天神店

そして夜は、クライアントの方々と飲みの場へ。


仕事の話から、少し肩の力を抜いた雑談まで、グラスを傾けながら交わす時間は、オンラインではなかなか生まれない距離感を縮めてくれます。こうした場があるからこそ、「わざわざ福岡まで呼んでいただいた」意味を、あらためて実感することができました。


翌日は、溜まっていた仕事を一気に片付けるために外へ。向かったのは、九州地区でしかお見かけしないファミリーレストランJoyfull です。

Joyfull福岡警固公園前店

Joyfull福岡警固公園前店

このお店は、以前鹿児島に行った際にお昼ご飯で立ち寄って以来、すっかりお気に入りの存在になりました。料理の量がしっかりあって、長居しても気にならない居心地の良さがある。仕事をする場所としても、妙に相性がいいのです。

今回もちょうど近くにJoyfullがあったので、迷わずこちらへ。街中に溶け込むように建つ店舗は入りやすく、朝からでも落ち着いた雰囲気。コーヒーを飲みながら作業を進めていると、時間の感覚が少しだけ緩やかになります。出張中の「集中したい時間」と「少し肩の力を抜きたい時間」の、ちょうど中間にあるような場所でした。

 

帰りの飛行機までの時間を使って博多へ移動。

地下鉄の路線図を眺めながら、あらためて街のコンパクトさを実感します。博多に着いてからは、頼まれていたお土産をさっと購入。限られた時間でも、動線が分かりやすいので無理なく動けるのは福岡の良さだなと思います。

地下鉄で天神南から博多へ

地下鉄で天神南から博多へ

博多と天神がこんなに距離が近いということも実際に動いてみてあらためて実感。

 

帰りの飛行機の座席

帰りの飛行機の座席

そして帰りの飛行機へ。座席に腰を下ろし、シートポケットに入れた飲み物を確認しながら、無事に時間に間に合ったことにホッと一息つきました。行きも帰りも、あっという間のフライトです。

 

今回は仕事が目的の訪問で、観光らしいことはほとんどできませんでした。それでも、街の空気や人の距離感、移動のしやすさには、改めて魅力を感じました。
次に福岡を訪れるときは、もう少し時間を取って、今度こそゆっくり観光もしてみたい。そんなことを考えながら、福岡を後にしました。